福井県越前市で見つかった外来種「タイワンタケクマバチ」=10月22日、福井県越前市白崎町

 福井県越前市白崎町で10月22日、竹柵などに穴を開けて巣にする外来種のハチ「タイワンタケクマバチ」が確認された。県内では2017年の初確認以降、19年までに5市で見つかっている比較的新しい外来種で、調査した福井市自然史博物館は今回の確認を受け「着実に分布を広げている」と注目している。

 タイワンタケクマバチは体長2センチ程度で頭部や胸腹部は黒色。脚に黒色の毛がある。竹柵や竹ぼうきなど枯れた竹に直径2センチほどの穴を開けてすみ着くのが特徴で、「スズメバチのような強い攻撃性や毒性はないものの、不用意に握るなどすると刺される」と同博物館の梅村信哉学芸員。

 国立環境研究所の侵入生物データベースによると、国内では06年に愛知県で初めて見つかり東海や関西地方に拡大してきた。福井県内では福井を皮切りに19年までにあわら、鯖江、敦賀、小浜の5市に拡大している。

 現在、生態系などに被害を及ぼす恐れのある国の外来種リストに掲載されてはいないものの、梅村学芸員は「在来種のクマバチと競合しないか見ていく必要がある」と指摘している。

 今回は越前市白崎町の事業所で従業員女性が見つけ、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に情報を寄せた。女性は「見たことのない虫だったが外来種とは」と驚いた様子だった。

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