事故現場付近の様子

釣り中の海中転落事故…。
いくら声を大にして危険性を訴えかけても、なかなか伝わらないものです…。
10月、福井県内の海で、釣り中の男性1人が海中に転落して、一時意識不明となる事故が発生しました。
しかも、この事故の原因は、海では御法度ともいえる「お酒」でした。

最近日が暮れる時間もだんだんと早くなってきて、少し日が陰り始めた午後4時ころ、敦賀海上保安部に消防から事故発生の連絡が入りました。

内容は「釣り人の男性1名が海に落ち、友人に引き揚げられたものの意識不明となっている。現在消防が現場に急行中である」というもの。

敦賀海上保安部からも、海の事故ということで海上保安官が直ちに現場へ急行します。

幸いその後の消防からの連絡で「事故者の男性は意識を取り戻しつつあり病院へ搬送する。」ということで、最悪の結果とならず少し安堵しましたが、10月に入って早くも2件目・・・。
何度もお伝えしていますが、やっぱり10月、11月は釣りの事故が多いんです。

その後、海上保安官によって、事故現場の状況確認や同行者や本人への聞き取り調査の結果、事故は、消波ブロック上で行っていた「穴釣り」中に発生したということでした。

「穴釣り」とは、消波ブロックの間にある隙間から仕掛けを落として主に根魚を狙う釣り方ですが、不安定な足場で行う釣りなので、特に注意が必要となります。

そんな釣りをしていた事故者の男性。
実はお酒に酔った状態だったのです。

同行者などから事情を聴くと、事故者は愛知県の自宅を出発する際、すでに“いい感じ”に出来上がっていたそうで、道中の車内でもストロング系酎ハイ(アルコール分が高めのもの)を飲んでいたとのこと。

事故現場となる海辺に到着した時には、フラフラとよろけるなど真っすぐ歩くことも難しい状態だったそうな。

皆さんは、こんな状態で消波ブロックの上で釣りをすればどうなるか「予想」できますか?できますよね!?してください!!なんだったら普通の道の上でも危ない!

そのあと、事故者の男性は、同行者2人とそれぞれ穴釣りを始めましたが、約30分後、同行者が「ボチャーン!」と何かが海に落ちる音を聞きつけ、海面を見るとうつ伏せの状態で浮かんでいる事故者を発見。

すぐさま同行者たちによって引き揚げられましたが、事故者は意識がない状態で、消防に通報、搬送されたのでした。

事故者は、一命を取り留めましたが、重傷を負い入院することとなりました。

このような危険を「予想」することはレジャーを行う上で本当に大切なこと。
逆に「予想」できない人は、海のレジャーを行わない方が身のためでしょう。

事故者は救命胴衣も着用していなかったそうで、本当は1時間ほど説教したいところでしたが、今回「痛い」思いをして、その大切さを分かってもらったと思います。。
ちなみに、事故者は意識を取り戻してからも、若干酔っぱらっていた様子だったそうな・・・

ところで!正常な判断ができなかった事故者はさて置き、同行者さんもっ!!
フラフラしてる酔った状態の人を放って釣りをさせるなんて言語道断!!!まったくもっていただけません。

こんな釣り人たちが増えると、うみまるは安心して夜も眠れない。
最近、「呼吸」を使って鬼を倒すアニメが人気ですが、うみまるは「ため息」しか出ません・・・
みなさん、釣りの際は“全集中「安全の呼吸」”でお願いします。(敦賀海上保安部・うみまる)

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