福井県立病院で保管中のインフルエンザワクチン。1箱で大人4人分=9月30日、福井市の同病院

 新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念される中、福井県内は10月21日時点で今季のインフルの患者がゼロとなっている。全国的にも患者数は例年に比べて極端に少ない状況。今後インフルの患者が本格的に増えていく時期となり、県保健予防課は「新型コロナの感染防止対策はインフルの予防にもつながる」と対策の継続を呼び掛けている。

 県内では近年、10月上旬からインフルの患者が見られ、同中下旬には37の定点医療機関のうち1機関当たりの患者数が1人を超える流行期に入る。例年は12月ごろに10人を超えて注意報を発令、1~3月ごろに30人を超えて警報を出している。

 昨シーズンは9月時点で患者が確認され、閉鎖措置を取る学校もあった。12月25日に注意報が発令されたが、新型コロナ対策の影響もあり警報には至らなかった。

 国内ではインフルのワクチン3100万本が供給される見込みで、県内にも昨年の12%増に当たる21万本(42万人分)が配分される見通し。重症化を防ぐため、県は高齢者や基礎疾患がある人らに10月中の接種を、一般の県民には11月の接種を呼び掛けている。担当者は「現時点でワクチンが足りていないという話は出ていない。慌てずに、適切な時期に接種してほしい」と話している。

関連記事