エーシンが落札し、宅地分譲地として整備される知事公舎=福井県福井市若杉3丁目

 福井県の杉本達治知事が入居せず空き家状態となっている知事公舎とその敷地、隣接する更地(福井市若杉3丁目)が宅地分譲地として整備されることになった。売却に向けた一般競争入札が10月19日に福井県庁であり、住宅設計施工や不動産のエーシン(本社同市上北野1丁目)が二つの物件を計約3億3500万円で落札した。知事公舎の建物は解体する。

 県は9月、知事公舎と更地の物件について一般競争入札で売却すると正式に発表した。知事公舎と副知事公舎、秘書課長公舎、各車庫の計7棟と、約5500平方メートルの敷地は予定価格を2億2320万円に設定。更地の土地(約2300平方メートル)は予定価格8710万円で売り出していた。

 入札は別々にあり、それぞれ2社が応札した。その結果、エーシンが知事公舎の物件を2億3994万1384円、更地の土地は9577万円で落札した。担当者は「福井市南部の一等地でこれだけまとまった土地はない。来年度中には宅地分譲地として整備したい」と話していた。注文住宅30軒前後を建てる方針。県財産活用課は「民間事業者に有効に活用していただければありがたい」としている。

 知事公舎を巡っては、岐阜県出身の杉本知事は2019年春の就任後、県人として認知してもらうため自身の生活基盤を持ちたいとの意向で入居せず、福井市内にマンションを購入した。県の事業を見直す「県民会議」で知事公舎売却の方向性がまとまった。

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