記録的な降雪となり渋滞する国道8号=2018年2月6日、福井県福井市米松2丁目

 気象庁は9月、世界中で異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」が発生したとみられると発表した。最近では2017年秋~18年春に発生しており、福井県内では18年2月の記録的な大雪の要因の一つになった。この冬の降雪量について福井地方気象台は「暖冬でないことはほぼ確実。ただ『ラニーニャ=大雪』ではない。大きな心配はいらないが注意は必要」としている。

 ラニーニャ現象は太平洋の赤道域の南米側で海面水温が低くなり、インドネシアやフィリピン周辺で高くなる状態。冬にかけて続く可能性が高く、北陸地方の初冬は雨や雪が多い傾向にあるという。

 これらの影響から、日本付近上空の偏西風は平年に比べ南に蛇行。シベリア高気圧は南東側への張り出しがやや強く、福井県を含む東日本以西に寒気がやや流れ込みやすい見込みだ。

 ただ、9月25日に新潟地方気象台が発表した北陸地方の寒候期(12~2月)予報では、降水・降雪量はともに「ほぼ平年並み」だ。大雪となるかは「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)が形成されるかどうかで決まる。シベリア付近から流れ出した寒気は、朝鮮半島の付け根付近にある山脈を越えられずに二手に分かれる。分かれた風が日本海で再び合流してできるのがJPCZで、次々と雪雲を発生させるため、沿岸に近い平地でも降雪量が増えるのが特徴だ。

 福井地方気象台の長井光明気象情報官は「寒気がいかに入り込むかや、JPCZが福井県内にかかるかなど予測が難しいところが多い」とした上で「冬本番に向けて情報に注意して備えはしておくべきだ」と話していた。

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