公開初日を迎えたアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の看板の前で写真を撮る人たち=10月16日午後4時ごろ、福井県福井市中央1丁目のテアトルサンク

 大ヒット漫画が原作のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が10月16日、全国で公開初日を迎え、福井県内の映画館には平日にもかかわらず早朝から上映を待ちわびたファンらが続々押し寄せた。各映画館は開場を早め、中には20回以上、上映したところも。新型コロナウイルスの影響で売り上げが大きく減っている中での人気作品の封切りに、関係者は「千載一遇のチャンス」と回復に期待を寄せた。

 午前7時に“県内最速上映”した福井市のテアトルサンクには、同5時ごろから開場を待つファンの姿が見られた。この日は三つのスクリーンで計14回上映。入場前の検温やマスク着用の呼び掛けなど感染予防対策を徹底しながら、ファンを迎え入れた。午後4時半の上映前には、家族連れや学校帰りの若者らが駆け付けた。酒井宏幸支配人と高橋直人副支配人は「ここ数年にない盛況ぶり」と話した。

 テアトルサンクは16日から3日間、業界団体が定めた劇場のガイドラインを順守した上で、50%に制限していた定員を100%に戻し受け入れる。舞台あいさつの中継を見ることができる17日午前8時40分からの上映(定員592人)には既に、420人以上の予約が入っているという。高橋副支配人は「新型コロナの影響で4月は売り上げが前年比9割減。洋画の公開も延期されるなど厳しい状況だった」と振り返り、「久々のにぎわい。こうした状況がずっと続いてほしい」と期待感を口にした。

 劇場限定グッズの売れ行きも好調だ。午前6時からグッズを販売した鯖江市の鯖江アレックスシネマの池田知一郎支配人によると、同5時前には30~40人が列をつくった。CD付きのパンフレット豪華版やキャラクターのチャームなどの人気が高いという。池田支配人は「昨年から今年一番の人気になると感じていたが、ここまでのスタートダッシュになるとは」と驚きを見せた。

 家族4人でテアトルサンクに訪れた福井市の男子児童(9)は「友達に勧められてアニメを見ていた。今日は楽しみで、急いで学校から帰ってきた」と話し、軽い足取りで劇場内へ入っていった。大学の部活動の前に友人と2人で観賞した敦賀市の男子学生(22)は、「映画館ならではの迫力と感動があった。クライマックスはめちゃくちゃ泣いた」と興奮冷めやらぬ様子で話していた。

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