高浜原発

 原子力規制委員会は14日の定例会合で、関西電力高浜原発(福井県)に警報が出ないまま津波が襲来することを想定した関電の追加対策を妥当とする「審査書案」を了承した。規制委は、警報を前提とした対策で1~4号機の審査合格を決めたが、2018年にインドネシアで警報の出ない津波が発生した事例を受け、一部の審査をやり直していた。

 今後、一般からの意見公募などを経て、審査書を正式決定する。

 規制委は19年に追加対策を要求した際、「直ちに危険ではない」として、再稼働済みの3、4号機の運転停止は求めなかった。ただ、1、2号機も再稼働させるには追加対策が必要だった。

 関電によると、高浜原発には、沖合で発生する海底地滑りにより、警報が出ないまま津波が襲来する可能性がある。1~4号機が同時稼働中に襲来すると、重要設備の冷却に使う海水が引き波で取り込めなくなる恐れがある。

 このため追加対策では、海水を取り込むポンプ室に新たに潮位計を設置し、異常な潮位変動を把握した場合は、警報が出ていなくても取水路の防潮ゲートを閉じることとした。

 高浜1~4号機は15~16年に新規制基準に基づく審査に合格。18年12月にインドネシア・スンダ海峡で発生した津波が、火山噴火に伴うもので警報が出なかったことを受け、規制委が関電に追加対策を要求した。

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