クマの足跡や爪跡が残った原紙=10月13日、福井県越前市新在家町

 10月13日午前9時半ごろ、福井県越前市新在家町の越前和紙加工場内に入り込んだクマの成獣を、作業中の従業員が発見した。クマは工場南側の竹やぶに逃げ込み、市や越前署、地元猟友会が周辺を捜索したが見つからなかった。市は付近にクマがいる可能性があるとして注意を呼びかけている。

 現場は越前市岡本郵便局北側にある清水紙工。11日夜には近くの民家ガレージ内で成獣が目撃されていた。

 クマは体長約1メートル。工場内を走り回り、和紙などを踏み荒らし外に逃げた。原紙約20枚にクマの足跡や尿がつく被害があった。

 市は付近住民に注意を呼び掛けるチラシを配布したほか、近くの山に捕獲おり1基を設置した。

 同社の清水一德社長は「ラジオや機械の音がしているにもかかわらず入ってきた。思い出すだけでも恐ろしい」と話し、近くに住む80代女性は「60年住んでいるが、この辺でクマが出るのは初めて」と驚いていた。

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