柿の木から落ちたクマを捕らえようとする福井県警福井署員ら=10月11日、福井県福井市

 福井県内でクマの出没や人身被害が相次いでいることを受け、臨時のツキノワグマ出没対策会議が10月12日、県庁で開かれた。県内の4~9月の出没件数は517件と過去最多を更新し、引き続き行動が活発化していることを確認。市街地や日中の出没など大胆な行動が目立ち、県は「例年にも増して危機的な状況」と対策に万全を期すよう呼び掛けた。

⇒【動画】民家の木にクマ、捕獲(10/11)

 被害状況や対策を共有しようと、各市町や猟友会などから約40人が参加した。

 県によると4~9月の出没件数517件は前年同期と比べて126件増で、統計を取り始めた2004年度以降最多となった。9月以降は冬眠前に餌を求めて行動を活発化させる時期で、今年は中旬から主に嶺北地域での出没が急増。下旬からは市街地や集落への出没も目立ち、9月30日~10月9日には4人が襲われけがを負った。

 県担当者は会合で、時間帯や場所を問わずクマが出没している状況を説明。出没が増える時期は前年と比べて1~2週間早く、例年ピークを迎える10月中旬~11月中旬には餌への執着がさらに高まって日中に出没したり、餌のある場所に長時間居座ったりと「大胆な行動を取る危険性が高くなる」と注意を促した。

 また、出没地点については「昨年より、さらに平野部に迫っている」と指摘。10月2~3日に出没した坂井市のケースでは現場は山から5~6キロ離れ、クマは連続した森林や点在する林、河川敷のやぶなどに潜みながら移動した可能性があるとした。

 その上で、柿やクリなどを早めに収穫するなど対策を示し、各市町で周知を図るよう要請した。

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