4本の国道の番号が縦に並ぶ標識=福井県敦賀市衣掛町の岡山町1丁目交差点

 福井県敦賀市の「岡山町1丁目交差点」に国道番号が縦に四つ並ぶ珍しい標識があり、標識愛好家らの注目を集めている。国道が4本重複している区間を示しており、設置した国土交通省福井河川国道事務所によると、全国唯一の標識。通常は番号が小さい国道のみを表示する場合が多く、同事務所は「道路や標識に関心をもってもらいたいとあえて設置した」と話している。

 標識は三角形で上から順に国道27号、8号、161号、162号の番号が並ぶ。愛好家らに「4連おにぎり」と呼ばれ、県外から写真を撮りに来る人もいる。ツイッター上では「敦賀名物」「見られてうれしい」「圧巻の一言」といった投稿がみられる。

 同事務所によると、敦賀市街地を通る国道8号の混雑緩和のため、敦賀バイパスが建設され、1989年に分岐点「坂ノ下ランプ」ができた。同ランプはその後、同県小浜市方面へ延びる国道27号と滋賀県大津市へ延びる161号の起点、京都府京都市からつながる162号の終点になった。同ランプから岡山町1丁目交差点までの約1キロが、国道4本が重複して供用される「重用区間」となった。

 同事務所は管内の標識整備工事で2019年9月、岡山町1丁目交差点の東側に、西進車用の国道番号とそれぞれの方向を示す4連標識を設置した。通行者には国道27号のイメージが強く、起点であることも踏まえ、8号の上に27号の標識を設置した。重用区間を示す場合は番号の小さい方を上に置くことが多いため、愛好家の間で「下克上」と呼ばれているという。

 坂ノ下ランプの分岐点には、終点となる162号を省略した3連標識を設置。「3連おにぎり」も全国に10カ所ほどしかないという。

 国交省の道路統計年報によると、全国の一般国道の総延長は約6万6千キロ、実延長は約5万6千キロで、差し引いた約1万キロが重用区間となっている。

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