クマの成獣の毛皮に触れる児童ら=10月6日、福井県勝山市平泉寺小学校

 福井県勝山市内でクマが大量出没する中、同市平泉寺小学校は10月6日、クマの生態や習性を学ぶ特別授業を行った。全校児童40人が成獣の毛皮の標本を触るなどし、その危険性を体感。自分たちの身を守るために必要な知識も覚え「クマがいそうな所には行かない」「鈴を絶対に身に着ける」などと誓った。

 県自然保護センターの佐野沙樹さん(31)が講師となり、毛皮の標本を「体長が120センチほどのクマだよ」と紹介。市内では9月末からクマに襲われ、けがをする被害が3件相次ぎ、うち2件は山あいの校区内で発生しただけに、児童からは「怖い!」などの声が上がった。恐る恐る触ると「爪がすごく硬い。毛もごわごわしてる」などと驚いていた。

 その上で佐野さんは「襲われないためにできることをして」と注意し、音が出る鈴などの携帯やクマが潜んでいそうなやぶなどに近寄らないよう訴えた。万が一遭遇した場合には「動くものを追い掛ける習性があるので、急に走りだすのはだめ」などと指導した。

 児童からは「クマの前で『死んだふり』って効果があるんですか」などの質問があり、佐野さんは「子グマは好奇心が旺盛で、爪で引っかかれる可能性もある。そっと逃げる方がいい」と答えていた。

 5年生の男児(11)は「あんな爪で引っかかれたら、けがをすると思った。『死んだふり』は意味がないことなどが分かったので、家族にも学んだことを教えたい」と話した。

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