新型コロナウイルスに感染しているかどうかを判定する抗原検査キット

 新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に備え、福井県は12月初めまでに、新型コロナかどうかを短時間で判定する抗原検査キットを最大1万個備蓄する。県は1日最大3千件の検査ができる体制を目指しており、全国的な感染拡大でキットの一般流通がひっ迫した場合に備える。

 キットは、鼻の奥から採取した粘膜で新型コロナウイルスの有無を調べる。粘膜を採取した綿棒を処理液に浸し、その液体をキットに垂らせば、30分ほどで新型コロナかどうか判定できる。同じ検体をインフルのキットにも使え、短時間で新型コロナかインフルか、どちらでもないかが分かる。

 県内では11月1日から、全17市町の診療所や病院など222機関が新型コロナの診察・検査に取り組む。機関は今後も増える見込み。政府はキットによる1日20万件の検査能力を確保する方針で生産量が増えており、11月以降も一般の流通で県内分のキットは確保できる見通し。

 ただ、新型コロナとインフルが予想を超えたレベルで同時流行すれば不足する可能性もあり、備蓄体制を整える。具体的な備蓄量は、11月の感染状況やキットの流通状況をみながら判断していく。

 今後、県は医薬品卸業者2社と県内の流通・在庫管理に関する契約を結び、業務を委託する方針。県保健予防課は「業者の協力を得て、キットを備蓄し、どの診療所や病院でも円滑に判定できるよう準備を整え、同時流行に備えたい」と話している。

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