北陸新幹線福井駅舎のコンコースのイメージ(鉄道・運輸機構提供)

 10月5日に本格工事が始まった北陸新幹線福井駅舎(福井県福井市)のデザインコンセプトは「福井の歴史と自然が見える駅」。外観は一乗谷朝倉氏遺跡の唐門をモチーフにした木調のデザインで、コンコースは県産材や越前和紙を使って格調高い和の空間を演出する。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は「地域の皆さんに愛される駅舎を目指して工事を進めていく」としている。

 新幹線福井駅舎はJR北陸線とえちぜん鉄道の両福井駅そばに建設される。コンコースや駅務室などで構成する1階部分は約4400平方メートルで、ホームなどがある2階部分は約6300平方メートルとなっている。

 4月に基礎工事が始まり、5日からホームを覆う上屋部分の建築工事に着手した。ホームの長さは12両編成の新幹線が停車できる全長312メートル。工区を四つに分け、最初は金沢方面の約70メートルの工区を整備する。

 この工区は北陸線とえち鉄の両駅舎に挟まれた場所にある。このため、離れた場所からクレーンで梁(はり)などを高架上に運び、所定の位置に送り出す「スライド工法」を採用している。

 コンコースなどの内装には県産材を活用。ホームの天井と床も温かな木調とし、ゆっくりとくつろげる空間となるよう配慮する。

 鉄道・運輸機構大阪支社福井鉄道建築建設所の澤井誠司所長は「市街地での工事であり、従来以上に安全第一に進めていきたい」と話した。

 県内このほかの駅舎建設工事の開始時期について鉄道・運輸機構は南越駅(仮称)が11月上旬、芦原温泉駅が11月中旬、敦賀駅は調整中としている。

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