センターライン部分に設置されたワイヤロープの防護柵。手前はラバーポール=10月3日、中部縦貫自動車道永平寺大野道路の永平寺-上志比IC間

 対向車線への飛び出し事故を防ぐため、福井県内の中部縦貫自動車道永平寺大野道路のセンターライン部分に並ぶラバーポールを、ワイヤロープ方式の防護柵に切り替える作業が進んでいる。2022年度までに福井北―大野インターチェンジ(IC)間の全区間で設置する計画。昨年度は正面衝突の人身事故が3件あり、国土交通省福井河川国道事務所は「重大事故が起こらないよう安全性を高めたい」としている。

 弾力性のあるラバーポールでは、ハンドル操作を誤ったときに対向車線に飛び出す恐れがあった。金属製ポールの間にロープを張るワイヤロープ防護柵は、飛び出しを防ぐ効果があり、▽衝撃をよく緩和する▽狭い幅で設置可能▽事故など緊急避難時に取り外しやすい―という特長もある。

 国交省は18年、高速道路の暫定2車線区間では重大事故につながる正面衝突が起きやすいとして、盛り土したり山を削るなどした「土工区間」にワイヤロープを設置する方針を決めた。今年新たに「中小橋」(長さ50メートル以下)を対象に加えたが、技術的課題から長い橋やトンネルは今のところ対象外となっている。

 昨年11月には永平寺―上志比ICの土工区間3・4キロをワイヤロープに切り替えた。来月4~30日には上志比―勝山IC間を夜間通行止めにし、計4・6キロ区間に設置する。ロープの両側にはオレンジ色の実線に加え、白色の点線も引き、中央に接触しないよう注意喚起を強化する。

 福井河川国道事務所によると、昨年度起きた人身事故6件のうち3件が正面衝突事故だった。永平寺―上志比IC間のワイヤロープを設置した区間では、正面衝突事故が発生していない。

 22年度までに対象区間の設置を終えると、福井北―大野IC間の延長26・4キロのうち計14・9キロがワイヤロープとなる。

関連記事