建物の解体工事が始まった「三角地帯」のA街区。中央大通りと福井駅前電車通りを結ぶ市道は封鎖され、廃止となった=10月1日午前9時ごろ、福井県福井市中央1丁目

 福井県福井市のJR福井駅西口の通称「三角地帯」の再開発で、ユアーズホテルフクイ一帯の駅前電車通り北地区A街区の建物解体工事が10月1日、始まった。2023年春の北陸新幹線県内延伸までのビル開業を目指しており、建設工事を含め2年半の工期をかけ、エキマエを象徴してきた街並みが一新される。

 中央大通りと福井駅前電車通りに挟まれた三角地帯のA街区の区域は約1・3ヘクタール。解体対象の建物はユアーズホテルフクイのほか、まちなか文化施設「響のホール」、勝木書店福井駅前本店などの33軒。築50年以上の建物も多く老朽化が進んでいた。

 工事着手に合わせ、中央大通りと福井駅前電車通りを結ぶ市道が廃止となった。南北の両端が午前9時にバリケードで封鎖された。交通の目立った混乱は見られなかった。

 この日は建物の内装解体が始まり、アーケード撤去などの準備が進められた。中央大通り側は、車道1車線分を除くスペースを工事のため占用、歩道は通行止めとなった。電車通りには仮設歩行者通路を設ける。解体工事の期間は未定で、引き続き建設工事に入る。

 再開発ビルは、駅側から県内最高となる約120メートルのホテル・オフィス棟、駐車場棟、住宅棟の3棟で構成。ホテルは、米マリオット・インターナショナルによる「コートヤード・バイ・マリオット福井」が進出する。商業フロアには、食の魅力を発信する市場や飲食店などの「フードホール」を設ける構想がある。

 三角地帯では、西側のB街区でも再開発準備組合が事業計画を策定中。福井駅前南通り商店街やガレリア元町商店街では、福井駅前南通り地区市街地再開発の計画も進む。駅西口の広いエリアが長期間工事中となるため、周辺の商業者の間には顧客離れを懸念する声もある。A街区の再開発組合事務局は「エリアのにぎわいをできる限り維持できる方策を考えていきたい」としている。

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