クーポンを利用できる店舗に掲示されたステッカー=9月30日、福井県福井市のハピリン内のかゞみや

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の地域共通クーポンの利用が10月1日始まる。福井県内では約750(9月25日時点)の飲食店や土産物店などが、クーポンが利用できる加盟店として登録した。参加事業者は新型コロナウイルスの影響を受ける中、「消費に弾みがつけば」と期待を寄せている。

 地域共通クーポン制度は、旅行代金の15%相当額をクーポン券としてGoToトラベル利用者に配布、飲食店や土産物店、交通機関で利用できる。クーポンは旅行業者や宿泊施設が店頭で配布する紙製の券と、スマホを使った電子クーポンの2種類があり、1人1泊当たり6千円が上限。宿泊日とその翌日、または日帰り旅行の当日に限り使える。

 クーポン事業に参加を希望する店舗は運営事務局に登録する必要があり、県内では飲食店や土産物店、バスやタクシー、ガソリンスタンドなど観光関連業種が登録を済ませた。

 贈答品、土産物販売のかゞみや(本社福井市)は、県内の5店舗全てを加盟店に登録。「地域共通クーポン取扱店舗」と書かれたポスターやステッカーを店内に掲示した。担当者は「9月の連休で人出が少し戻り、雰囲気が変わってきた。クーポンを使い、立ち寄ってくれる旅行者が増えてほしい」と期待する。

 福井市のハピリンでは、商業施設を管理するハピリンモールが飲食店や土産物店計12店舗の申請を代行。観光需要を取り込もうと、館内一体で準備を進めた。

 一方で、登録手続きに戸惑う事業者もある。大津屋(本社福井市)は、1日の利用開始に間に合うよう、北陸自動車道北鯖江パーキングエリア(鯖江市)の土産物店など計6店舗を申請したが、3店舗で登録が完了しなかった。担当者からは「原因についてコールセンターの回答も得られなかった。足並みがそろわず残念」と戸惑いの声が聞かれた。

関連記事