福井県内では9月26日から2020年産の新米販売が始まった「いちほまれ」=福井県福井市内

 福井のブランド米「いちほまれ」について、2019年産は集荷した約4千トンのうち、約千トンがいまだにJA福井県経済連から出荷されていないことが9月28日分かった。県内では既に20年産の販売が26日から始まっているが、新型コロナウイルス感染拡大で高価格帯米の売れ行きが全国的に低迷しているためという。

 福井県農業会館(福井市)であったJA福井県5連の定例会見で担当者が明らかにした。飲食店需要の減少などでコメ全体の在庫がだぶついているほか、景気の低迷で全国各地のブランド米が苦戦を強いられている。

 19年産いちほまれについて、経済連は卸業者との契約を終えている。ただ、卸業者や小売店での販売が進まず、出荷が滞っている状態。ほとんどは県外向けという。

 県外での20年産の発売は10月1日。在庫を抱える業者は新米の店頭販売を遅らせて19年産を安く販売したり、業務用販売に転換したりして20年産への切り替えを急ぐとみられる。

 20年産は19年産より千トン多い5千トンを集荷予定だが、各卸業者は契約に慎重になっており、販売は苦戦が予想される。

 担当するJA福井県の齊藤康浩常務は「卸業者は必要な分しか契約しない状況で、20年産の販売が遅れている。福井米全体の(年間を通した販売の)イメージを、早急に業者と詰めていきたい」と話した。

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