大学入試センターで始まった、大学入学共通テストの出願受け付け=2020年9月28日午前、東京都目黒区

 大学入試センター試験の後継として、初めて実施される大学入学共通テストの出願受け付けが9月28日、始まった。新型コロナウイルスの感染拡大による高校の長期休校に配慮し、当初予定の2021年1月16、17日を「第1日程」とした上で、同30、31日に「第2日程」が設定された。大学入試改革元年は、通常と違う異例の形でスタートする。共通テストはセンター試験と同じマークシート方式だが、出題形式や配点などで変更がある。

 出願は郵送で受け付け、締め切りは10月8日(当日消印有効)。センターによると、大学や短大など計860校以上が共通テストを利用する見通し。初日の出願者は9825人だった。

 共通テストは入試改革の目玉の一つ。「知識・技能」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」を一層評価するために導入が決まった。英語では民間検定試験を活用し、国語・数学には記述式問題を導入するはずだったが、批判を受けて昨年に見送りとなった。

 第2日程は、校長が学習遅れがあると認めた現役生が対象。感染などで欠席した場合、第1日程に申し込んだ受験生は第2日程、第2日程を選んだ受験生は2月13、14日の特例追試験を受けられる。

 全国の高3を対象にした7月の文部科学省調査では、第1日程を検討しているのは約43万人で、第2日程は約3万人。私立大の一般選抜開始の目安は2月1日だが、関西を中心に1月下旬に始まるところがあり、大半の受験生は第1日程を選ぶとみられる。

 共通テストでは複数の資料やデータを読み解く問題を出す方針が示されている。試行調査では、生徒会の部活動規約(国語)や文化祭でTシャツを売る場面(数学)を題材にした設問があり、こうした出題が増えると想定される。

 英語は、「筆記」(200点)と「リスニング」(50点)から「リーディング」(100点)と「リスニング」(100点)に構成が変わり、発音やアクセントなどが単独で問われることはない。

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