羊毛フェルトで制作したポメラニアンの作品。躍動感にあふれ、まるで生きているよう=福井県越前市の武生国高郵便局

 福井県越前市の羊毛フェルト作家の女性が、愛犬そっくりの作品を作り話題を呼んでいる。全国から注文が相次ぎ、完成は2年待ちになるほどの人気ぶり。福井の人にも羊毛フェルト作品のことを知ってもらいたいと、9月29日まで越前市の武生国高郵便局で初の展示会を開いている。

 作家は加藤洋美さん(44)。加藤さんは小学生の時に飼っていた犬が死んだ後、約20年間辛いペットロスを経験した。29歳の時にプードルの「ぷー」を迎えたが、いつかはくるペットの死に備えて愛犬の姿を形にしたいと、羊毛フェルトを使った作品作りを独学で始めた。

 7年ほど前にフェイスブックに作品を投稿したことを機に、多くの人からの制作依頼を受けるようになった。これまで約350体作り、現在は200体ほどの予約が入っているという。

 1体の制作期間は約2週間。希望があれば、愛犬の毛を混ぜ込んで作る。ペットを亡くした人からの依頼も多く、作品を手にした人たちから「悲しい涙が優しい涙に変わった」「止まった時が進んだよう」「副作用のないお薬みたい」などと喜ばれているという。

 展示会では14体を並べた。今も元気な加藤さんの2匹の愛犬「ぷー」と「心ちゃん」のほか、最近試作しているという猫の作品も並ぶ。ジャンプするポーズのポメラニアンは、なびく毛並みで躍動感を表現。壁にはこれまで制作した作品の写真を展示している。

 「愛犬と飼い主の思いを預かり、絆をつなげる気持ちで作っている」と加藤さん。「ペットロスを経験した人に、羊毛フェルト作品の存在も知ってもらえたら」と話している。

 午前9時~午後5時。作品の一覧や問い合わせはフェイスブック「羊毛フェルト犬工房fafaプードル」で。

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