ビジネスホテルの建設・運営に関する協定を結んだ潤観光開発の津幡清志社長(左)と福井県あわら市の佐々木康男市長=9月26日、福井県あわら市のあわら市役所

 2023年春の北陸新幹線県内開業に向けた、福井県あわら市のJR芦原温泉駅周辺整備計画で、駅西口エリアにビジネスホテル展開の潤観光開発(富山市)が進出することが決まり9月26日、あわら市と同社がホテル建設と運営に関する協定を結んだ。名称は「ホテルプライムインあわら」で、客室は126部屋。2021年4月に着工し、22年春に営業を始める予定。

 8階建てのホテル(同市春宮1丁目)は、西口駅前広場に整備する「賑わい施設」正面の「土地活用検討街区」内に建設する。敷地面積約1200平方メートル、建築面積は約435平方メートル。

 あわら市、地権者、福井銀行で協議会を設立して以降、福井銀を事務局に誘致交渉を進め、9月に入り土地建物の売買契約を結んだ。現在あるビジネスホテルや市が購入した元喫茶店などの建物は年度内に解体する。

 客室はシングル110室などで1階に朝食コーナーと浴場を設ける。食事は朝食のみで夕食の提供はない。料金は1泊5千~6千円前後になるという。

 協定では、潤観光開発への市の財政支援を盛り込んだ。ホテルの調査設計や現存建物の解体費として7300万円を補助する。土地取得や建設費は9億5千万円を見込んでおり、今後2億5千万円を上限に補助金を出す予定。

 地元採用の従業員は約20人を計画し、協定では市民の優先的な雇用を求めた。食材など市内事業者への業務発注、宿泊客への市内観光促進の取り組み協力なども要請した。

 潤観光開発は富山県と茨城県に四つのホテルを経営しており、福井県内進出は初めて。津幡清志社長は協定式で「新幹線はもちろん、ビジネスや観光の顧客が見込まれ、まちのポテンシャルが高い」とし「福井の北の玄関口にふさわしいホテル運営を行い、地域の発展に寄与したい」と語った。佐々木康男市長は「新幹線開業1年前にオープンできることをうれしく思う。地元商店街と共存共栄し、駅利用者や市民が集う場として新たなにぎわいが生まれる」と期待感を示した。

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