初の個展を開く「工房アルル」の加藤愛乃さん(左)と酒井美里さん=福井県福井市の福井新聞社

 イラストや切り絵を制作している福井県坂井市の専門学生2人が、9月26、27日に福井新聞社・風の森ホール(福井市)で初の個展を開く。福井新聞社と福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で開催資金を募り、目標を大きく上回る支援を獲得。「雲の上の話だと思っていた個展が現実になった」と胸を弾ませている。

 福井市の専門学校でグラフィックデザインを学ぶ加藤愛乃さん(20)と酒井美里さん(21)。先生の勧めで、2019年秋に制作グループ「工房アルル」を結成。絵本やポスター、オリジナルTシャツなどを手掛けてきた。ミラカナでの目標金額は30万円だったが、多くの賛同を得て40万5000円が集まった。

 今回の展示のメインは、2人で作った絵本。加藤さんが色鉛筆でイラストを描き、切り絵の得意な酒井さんがキャラクターや背景を切り抜いた。キツネの主人公アルルが焦りや悩みを抱えながらもやりたい仕事を探す物語で、愛らしい動物のキャラクターと繊細な切り絵の技術が詰まった力作。和紙を背景にした原画5点を含め一枚一枚の絵をストーリーとともに展示する。「夢が見つからず悩んでいる子どもへのエールになれば」と思いを込めた。

 そのほか、縦約1メートル、横約2メートルの画用紙に300体以上の動物のイラストを描いた加藤さんの作品や、空を散歩するクジラを表現した酒井さんの切り絵など、計約70点を披露する。加藤さんは「新型コロナウイルスで憂鬱なときに、かわいい動物の絵で癒やしを届けられたら」と話していた。

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