福井県警本部

 福井県内の高齢者のうち反射材を着用しているのは約3割にとどまっていることが、福井県警が行った意識調査で分かった。夜間の交通死亡事故の犠牲者の多くが反射材を着用していなかったことから、県警は9月21日から始まった秋の交通安全県民運動などで、意識向上に向けた広報活動を強化していく。

 県警交通企画課によると、2015~20年の夜間の交通事故で犠牲になった高齢歩行者38人のうち、8割超の33人が反射材を着用していなかった。20年も8月末までに犠牲になった夜間の高齢歩行者3人全員が着用していなかった。

 意識調査は20年2、3月、県内の高齢者を対象に実施し1193人から回答を得た。「反射材を持っている」は68%に上ったが、そのうち「着用している」は48%で、着用率は全体の33%にとどまった。

 反射材のうちリストバンド型は63%が「着用を忘れることがある」と回答。一方、靴に貼り付けるシールは48%が忘れずに着用し、忘れることがある割合も7%で、着用に手間が掛からず有効との結果が出た。反射材を持っていない理由について、54%が「必要性を感じない」と答えた一方、無料配布された場合は8割超が「着用しようと思う」とした。

 県警交通企画課によると、9月における過去5年の死亡事故では日没前後を含む夜間の割合が高いといい、高原嘉之課長補佐は「夕暮れが早くなり、反射材はますます重要になる。着用していれば防げた事故も多い」とし、ドライバーにはこまめなハイビーム運転などを呼び掛けている。

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