屋台を拡張し、河和田地区の地場産品を販売しようと意気込む関和宏社長(中央)ら=9月15日、福井県鯖江市莇生田町の「ほやっ停」

 福井県鯖江市河和田地区の伝統薬味「山うに」の製造販売や、屋台のたこ焼き店の運営を手掛ける越前隊(本社鯖江市尾花町)は、屋台を拡張し、越前漆器など地場産品の物販スペースを設けようと計画している。これを機に、山うにを使った新メニューも販売する予定だ。整備費をクラウドファンディング(CF)サイト「レディーフォー」で募集している。

 山うにはユズと福耳トウガラシ(赤ナンバ)、タカノツメをすりおろし、塩を加えた薬味で、河和田地区に300年以上受け継がれている。越前隊は、山うにを使って地元を盛り上げようと関和宏社長(41)が2014年に結成し、16年に法人化した。

 屋台のたこ焼き店「ほやっ停」は16年にJR鯖江駅前にオープンし、19年に同市莇生田町に移転した。山うにをトッピングしたたこ焼きや、大判焼きの「かわだ元気焼」などを販売している。今年は新型コロナウイルスの影響を受けながらも、テークアウト販売強化で来店客も増えてきた。

 しかし来店客増に伴い、次第に屋台が手狭になってきた。また新型コロナの影響で地元河和田地区の漆器、眼鏡業界が打撃を受けたのを目の当たりにした関社長は「屋台を拡張し、地域産業の応援につなげたい」と思い立った。

 拡張後の屋台は約30平方メートルの広さになる予定。漆器や眼鏡、地元産野菜など河和田地区の地場産品を販売するスペースを新たに設ける。さらに「山うにラーメン」など新メニューの販売を目指す。山うにづくり体験など、山うにの新たな楽しみ方も提案していきたいという。

 関社長は「山うにの魅力を伝え、地場産品を販売する小さな道の駅のような場にできたら」と意気込む。

 プロジェクトはふるさと納税を活用した福井県の新事業創出支援事業の一つ。福井新聞社が情報発信、福井銀行が経営サポートで協力している。越前隊は150万円を目標額に、10月23日まで資金を募っている。

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