関西電力が8月に示した美浜原発3号機と高浜原発1号機の工程

 原則40年の運転期間を超えた関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)と高浜1号機(同高浜町)の安全対策工事が、9月18日に完了する見通しであることが関係者への取材で分かった。国内初の40年超運転に向けたハード面の条件が整うことになり、今後は再稼働に必要となる県や町の地元同意に焦点が移る。ただ関電役員らの金品受領問題で同意判断のめどは立っていない。

⇒40年超原発運転、地元同意見通せず

 40年超運転を巡っては、高浜2号機と日本原子力発電東海第2原発(茨城県)も原子力規制委員会の認可を受けているが、安全対策工事の完了は美浜3号機と高浜1号機が国内初となる。

 関電は美浜3号機と高浜1号機について、早ければ来年1月ごろと3月ごろに再稼働させるとの工程を示している。18日に安全対策工事が完了次第、県や町に現状報告するとみられる。

 高浜1号機は2016年6月、美浜3号機は同年11月に40年超運転の認可を受けた。再稼働に向け、国の新規制基準に基づく安全対策工事を高浜1号機で16年9月から、美浜3号機で17年6月から実施していた。費用は美浜3号機が約1600億円、高浜原発は1~4号機で約3200億円。

 主な工事として原子炉格納容器や使用済み燃料プールの補強、全長千キロの電気ケーブルに難燃化対策を施した。重大事故時の拠点となる緊急時対策所も設置した。各原発特有の対策も行い、美浜3号機では高さ約6メートルの防潮堤、高浜1号機には原子炉格納容器上部にドーム屋根を新設した。

 工事完了後も規制庁は施設の使用前検査を行う。

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