専用の機械で割られるキャンプ用の薪=福井県福井市宿布町

 「ビシッ、バシッ」。木の香りが漂う工場の一角。直径30センチ余りの広葉樹の原木が専用の機械で勢いよく割られていく。

 通年で薪を生産し、インターネットで販売している巨勢(こせ)=福井県福井市、巨勢容市社長=では6月以降、キャンプ用の薪の注文が例年比で約2割増えた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3密を避けるレジャーとしてアウトドアが人気となっていることが背景にあるという。1人で楽しむ「ソロキャンプ」も広がっている。ハイシーズンの秋冬にかけ、需要はさらに高まる見込みだ。

 薪は出荷まで半年間、独自の技術で乾燥される。「パチパチと燃える音、ゆらゆらと揺れる炎に癒やされる」「たき火を囲んで語り合うのは最高」。購入者からは喜びの声が届く。

 今井陽平専務(45)は「木の種類によって香りなど楽しみ方はいろいろ。たき火の良さを実感してもらえているようだ」と話している。

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