改修を予定している元民宿の内部。小口彩子さんは「ワーケーションの拠点にしたい」と話す=福井県高浜町宮崎

改修を予定している元民宿。小口彩子さんは「ワーケーションの拠点にしたい」と話す=福井県高浜町宮崎

 福井県高浜町宮崎の元民宿を改修し、旅先や休暇先でテレワークする「ワーケーション」の拠点とする計画が進んでいる。都市部に住みながら地元住民と交流する「関係人口」の拡大を図り、ゆくゆくは高浜ファンや移住者の獲得につなげる。2021年2月のオープンを目指し、改修費用の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 計画を主導するのは、同町の小口彩子さん(50)。人口減少の中、各自治体が移住促進に取り組んでいるものの、「いきなりの移住はハードルが高い」。都市部の住民が働くコワーキングスペースや、地元住民との交流の場所をつくり「週末移住感覚のワーケーションで、まずは関係人口を増やそう」と考えた。

 改修を予定しているのは、現在は使われていない木造2階建ての元民宿。各部屋の壁を取り払って開放的な空間にし、働く場所や、住民とのコミュニティースペースとして活用する。

 新型コロナウイルスの影響で、密集を避けて旅先で働く「ワーケーション」や、テレワークへの関心は高まっている。「住んでいる場所の制約を受けない、新しい働き方を地方から発信できる」と小口さん。関係人口が増えることで、高浜に関わる人材、アイデアも増え、新しい事業が生まれるきっかけになり得ると考えている。

 ワーケーションを通して高浜に親しんでからの方が移住しやすいとし、「町民と都市部の人をつなげる役割を担いたい」と意気込む。都市部と地方の住民が、災害時に助け合うような関係になることも期待している。

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 改修費用は500万円と見積もっており、このうち100万円をCFサイト「レディーフォー」で、10月26日まで募っている。今回の計画は、福井県のCF型ふるさと納税の対象事業で、福井新聞社と福井銀行も協力している。寄付額のうち2千円を除く金額が税控除の対象となるため、実質2千円でプロジェクトの後押しができる(寄付者の給与収入などにより控除額に上限あり)。

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