「ふくいアートバトン」の音楽監督を務める小松長生さん(右)と、サックス奏者の白井淳夫さん=福井県福井市の福井新聞社

 福井県内17市町のまちなかを会場に音楽が響くイベント「ふくいミュージックリレー」が9月5日、福井県の越前市武生中央公園を皮切りにスタート。世界で活躍する指揮者、小松長生さん(62)=福井県坂井市出身=が監督し、12月20日まで17会場で福井ゆかりの奏者や地元住民延べ140人が出演する。福井新聞社を訪れた小松さんは、「福井のすべての市町を横断して音楽でつなぐ画期的な取り組み」とアピール、思いを語った。

 音楽やアートで県内各市町をつなぐ県の初の試み「ふくいアートバトン」で小松さんは音楽監督を務めており、同リレーはその一環。音楽はホールで聴くものという固定観念を払い、「生活の中で気軽に触れるもの」(小松さん)として、道の駅や公園など生活に密着した17施設を会場とした。

 出演者には、ピアノやバイオリン、声楽など福井の音楽界を引っ張っていくプレーヤーが勢ぞろい。県文化振興事業団の「越のルビーアーティスト」登録者や、小学生から大学生までの若い奏者延べ60人に加え、会場ごとにゆかりのアマチュア奏者計約80人も加わる。

 音楽監督として腕を振るったのが演奏時間の配分やプログラム。「料理のフルコースのように飽きさせないのが大切。それが仕事」としてアニメのメドレーや歌謡曲、なじみ深いクラシックの名曲などをコンパクトに組み込んだ。小松さんは「素晴らしい奏者による質の良い音楽ばかり」と自信を見せ「このイベントを足がかりに、至るところで音楽があふれる福井にしたい」と目を輝かせた。

 リレーイベントは、各会場とも入場無料。また、11月8日はパレア若狭(若狭町)、同29日は敦賀市民文化センターで別途オーケストラコンサートが企画され、小松さんが名誉指揮者を務めるセントラル愛知交響楽団が演奏する。敦賀公演ではサックス奏者の白井淳夫さんも出演する。ともに午後2時半開演で全席指定500円。

 イベントスケジュールなど詳細は「ふくいアートバトン」のホームページから。問い合わせは福井県文化課=電話0776(20)0582。

関連記事