容疑者の祖父を乗せて福井地検に向かう警察車両=9月12日午前9時35分ごろ、福井県警福井南署

 福井県福井市の住宅で高校2年生の女子生徒(16)を刺し殺したとして、殺人容疑で同居の祖父(86)が逮捕された事件で、女子生徒の寝室とみられる1階和室に血痕があったことが9月12日、捜査関係者への取材で分かった。女子生徒には抵抗した跡がないことから、福井県警は、祖父が就寝中など無防備なところを狙った可能性があるとみて、当時の詳しい状況や動機をさらに調べる。

 福井南署は同日午前、殺人容疑で祖父を送検した。送検容疑は9日夜、自宅で、女子生徒の上半身数カ所を鋭利な刃物で刺し、殺害した疑い。

 捜査関係者によると、祖父は、当時酒を飲んでいた。「カッとなった」などと容疑を認める趣旨の供述をしているという。女子生徒は部屋着姿で遺体近くに刃物が落ちていた。和室以外にも血痕があり、女子生徒には抵抗した際にできる傷などはなかった。

 近くの住民らによると、女子生徒と祖父は、7月ごろから2人で暮らすようになったという。

 県警によると、祖父が9日深夜、市内で別居している女子生徒の父親に電話で「けんかをしていたら動かなくなった」と伝えた。駆け付けた父親が2階建て住宅の1階で倒れている女子生徒を発見、10日午前0時10分ごろに110番した。福井南署などは同日深夜に祖父を逮捕した。

 女子生徒の父親は県警を通じて「大切な娘を突然の事件で失い、現実のものとして受け入れられない」とのコメントを出している。

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