主将としてチームをまとめる福井農林高校の利矩選手(右)と羽水高校の晟矢選手の牧嶋兄弟=福井県永平寺町

 双子の高校球児が、互いに主将として別々の高校でチームをまとめている。同じ守備位置で同じ右投げ右打ちの2人は、9月11日に開幕する第143回北信越地区高校野球福井県大会(福井新聞社後援)に向け、「当たったら絶対に勝ちたい」と互いに闘志を燃やしている。

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 福井農林の牧嶋利矩(りく)選手と羽水の晟矢(せいや)選手の兄弟(永平寺町)。高校野球の甲子園大会のテレビ中継を全試合見るほど野球が大好きだった2人は、小学2年の冬に学童チーム、松岡少年野球クラブで野球を始めた。

 中学校でも福井永平寺リトルシニアで一緒にプレーし、高校で初めて別々のチームに。1年秋にそれぞれ先輩や部員に薦められ学年代表になり、新チームとなった今夏、主将となった。主将を務めるのは2人とも初めての経験だ。

 福井農林をまとめる利矩選手は自らが先頭に立って声を出すタイプ。35人と部員の多い羽水の晟矢選手は部員全員とコミュニケーションを取るよう心掛ける。

 同じ三塁手として自宅では野球の話をしているが「お互い主将としての相談はあまりしない」と利矩選手。だが、家に帰ると他校の主将がいることから「常にライバル意識を持って生活できる」。晟矢選手も「スイングのことや練習試合の結果はよく聞く」と話す。

 福井農林と羽水は8月、新チーム初めての練習試合で対戦し、羽水が15-5で勝利した。父の吏津夫さん(52)は「どっちが点を取っても素直に喜べなかった」と複雑な心境だが「2人とも、とにかく大好きな野球を楽しんでほしい」と息子たちを見守る。

 秋の県大会は勝ち上がると準々決勝でぶつかる。利矩選手は「リベンジして絶対に勝つ」。晟矢選手も「当たったらまた大勝する」と意気込んでいる。

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