関西電力大飯原発3号機(右)=福井県おおい町

 関西電力は9月7日、定期検査中の大飯原発3号機(福井県おおい町)の原子炉と蒸気発生器をつなぐ1次系配管で深さ約4・6ミリ、長さ約6・7センチの傷が見つかったと明らかにした。技術基準は満たしているものの、類似箇所の点検や原子力規制庁への説明が必要なことから、9月下旬としていた原子炉の再起動は10月以降にずれ込む見通しとなった。

 関電によると、傷が見つかったのは1次系配管から分岐した配管で、蒸気発生器から原子炉容器へと戻る高温の水が流れている。8月31日に溶接部分の超音波検査をしたところ異常が見つかった。傷は管の内側にあり、関電は継続的に力が加わったことによる応力腐食割れとみている。

 配管の厚さは14ミリ。技術基準で最低限必要な厚さは8・2ミリとなっており、傷の深さ約4・6ミリを差し引くと厚さ約9・4ミリで基準をクリアしているという。関電はさらに19カ所ある類似箇所の点検を進める。

 関電は9月2、3日に規制庁と面談。説明資料の拡充を求められ、5日に予定していた定検工程の一つ、燃料装荷は行わないと説明した。

 大飯3号機の定検を巡っては、関電は新型コロナウイルス感染拡大に伴う地元の不安を受け日程を変更。5月スタート予定を7月20日に延期して開始した。9月下旬に原子炉を再起動、10月営業運転再開を目指していた。

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