福井県嶺北地域にある主な断層

 福井高専の岡本拓夫教授(地震学)によると、9月4日午前に福井県内で最大震度5弱を観測した地震の震源の平野部には断層があるとみられ「以前から地震を起こす可能性はあった」という。今後、マグニチュード(M)5・0クラスの地震が頻発するようであれば、周囲の断層と連鎖し「熊本地震のような大きな地震につながりかねない」と指摘する。

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 岡本教授によると、今回の震源近くでは断層特有の構造でないと現れない後続波が過去の地震で観測されており、福井平野の西縁部には九頭竜川と日野川の合流部を南北に貫く形で断層があると推定されるという。

 気象庁によると、今回の地震は両側から押されて上下方向に動く「逆断層型」であることが分かっている。岡本教授は、推定される断層面や震源から考察すると、福井平野西縁部の断層が引き起こした可能性があると指摘する。

 今回の震源は、1948年6月28日の福井地震を起こした福井平野東縁断層帯からは西に約5キロ離れており、直接の関連はないとする。また、これまでの嶺北を震源とする震度4以上の地震とも「メカニズムや震源が違う」とした。

 現状は本震余震型の地震に近いとするが、今後も今回と同じような規模の地震が続いた場合、南部には鯖江断層があるため「連鎖すると大きな地震につながる」と指摘する。その上で「1、2週間の余震活動の推移を注意深く見る必要がある」とした。

 また今回の地震は直下型のため「緊急地震速報が間に合わない」という。今後の余震などについても「揺れを感じたら姿勢を低くして頭を守る行動をとってほしい」と呼び掛けている。

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