LGBTQについて自分の経験を交えながら講演するかずえちゃん=9月1日夜、福井県池田町の「ファームハウス・コムニタ」

 ゲイ(男性の同性愛者)として自分の考えや経験を動画で公開している福井県福井市のかずえちゃん(37)が9月1日、池田町の「ファームハウス・コムニタ」で講演した。かずえちゃんは「LGBTQ(性的少数者)は良い悪いではなく、その人そのもの。あなたは一人じゃないし、そのままでいい」と話した。

 県内の有志でつくる「なろっさ! ALLY(アライ)」が主催。かずえちゃんが県内で講演するのは初めてで、町民や教育関係者ら約30人が聴き入った。

 かずえちゃんはゲイを自覚した小学生の頃を「男の人が好きな男の人は笑われる存在だと思っていた。ゲイであることを絶対に言ってはいけないと思った」と振り返った。高校時代には女性と付き合ったが、うまくいかなかったという。

 うそをつき続けることに疲れ、24歳のときに両親にカミングアウト(告白)した。「黙って話を聞いてくれた後『お前が幸せならそれでいい』と言ってくれた。初めてゲイである自分が受け入れられた。心の柱ができた」と涙ぐんだ。

 また、30歳から3年半暮らしたカナダは同性婚が認められ、同性同士が手をつないでまちを歩く姿は日常の風景だったと紹介。現在、LGBTQ当事者へのインタビューなどを動画で配信しており、「まずは当事者がいることを可視化したい。いずれは、カミングアウトしなくても自然に受け入れられる社会になれば」と話した。