安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選の選挙方式が決まったことを受け、福井県連は9月1日、臨時役員会を福井市内で開き、党員・党友による独自の「予備選挙」を実施することを決めた。その結果を踏まえ、割り当てられた3票の投票先を決める。会合後、山崎正昭県連会長は取材に対し、「県内の党員・党友の意見をしっかり集約する必要があると判断した」と述べた。

⇒【D刊】福井の稲田朋美氏は出馬見送り

 総裁選は、国会議員票394と、各都道府県連に3票ずつ割り振られる地方票141の計535票で争われる。党総務会は1日、各都道府県連に対して、可能な限り党員の意見集約に努めるよう通達しており、福井県連も本部の意向に沿って予備選を行う。

 党本部は2日に開く総裁選の選挙管理委員会で8日告示、14日投開票の日程を正式決定する。県連は8日にも往復はがきを発送し、はがきに候補者名を記入する方式で実施する。最も得票の多い候補に3票を投じる「総取り」か、得票に応じて比例配分する「ドント方式」にするかなど詳細は、近く開く選挙管理委員会で決定する。県内の党員・党友の数は昨年末時点で約1万1500人という。

 2007年に安倍氏の後任として福田康夫氏が選出された総裁選や、08年に福田氏の後継として麻生太郎氏が選ばれた総裁選でも県連は、持ち票3票を決める予備選として党員・党友による投票を行い、ドント方式で配分した。

 県連の予備選実施について、県内党員の一人は「コロナ禍なので党員・党友投票の省略と短期間での実施はやむを得ないと思う。人気投票ではないのだから、立候補予定者の政策や人柄をよく知る国会議員の比重が大きい方が新総裁誕生後の党運営や政権運営が安定するのでは」と話した。

 これに対し、別の県内党員は「コロナ禍で国民が苦しんでいる今だからこそ、日本のリーダーに誰がふさわしいのか、多少時間が掛かっても党員・党友投票をすべきではないか。それが国民政党としてあるべき姿だ」と強調。「党員・党友があって党が成り立っているのに、各都道府県連に3票しか割り当てられないのでは私たちの声がストレートに反映されない。これでは衆院解散・総選挙に向け、とても一枚岩にはなれない」と語気を強めた。

関連記事