福井県庁=福井県福井市

 福井県が8月28日発表した新型コロナウイルスの感染者は、16人全員がカラオケ喫茶に関連する感染で、新たに4店舗の利用が判明した。感染者の利用店は10店以上に及んでおり、カラオケ喫茶を介した感染の広がりがより浮き彫りになった。

 福井市の店に続き、28日には越前町の店でもクラスター(感染者集団)が確認された。7月以降では、県内のカラオケ喫茶関連の感染者は28人で、利用店は2店を含む福井・丹南地域の11店に上る。28人以外の感染者の中にも利用者がいるとみられ、関連の数はさらに増える見込み。県担当者は記者会見で「(2店以外の)ほかの店舗でも広がっている可能性を憂慮している。店を限らず検査していきたい」と述べた。

 クラスターが発生した福井市の店に関する専用窓口の相談件数は約250件に上り、27日のPCR、抗原検査は236件と初めて200件を突破した。利用者の家族で感染した人の中には、歯科助手や介護職もおり、さらなる感染の広がりも懸念される。県は「最少の感染で済むよう迅速な検査を進め、次の次の感染を防いでいきたい」とする。

 県は27日、感染拡大を受け独自の基準に基づく注意報を警報に切り替えたばかり。しかし病床数の占有率は25・3%と警報レベルの20%を超え、直近1週間の新規感染者数も49人と、次のステージである特別警報の50人に迫っている。

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