自民党の稲田朋美幹事長代行

 安倍晋三首相の辞意表明に、福井県選出の与党国会議員は新型コロナウイルス対策など喫緊の課題が山積する中でのピリオドに驚きつつ、体調悪化を理由とした決断に理解を示した。県内では北陸新幹線敦賀以西などのインフラ整備がまだ途上。「首相が交代した後も引き続き前に進めることが大切」との声が上がった。

⇒安倍晋三首相が辞意、体調悪化で

 自民党幹事長代行の稲田朋美衆院議員(福井1区)は党本部での幹部会合後に取材に応じ「予想もしていなかった。非常に驚いている」と厳しい表情。会合で安倍首相から報告があり「(2007年の)前回は突然の辞任になったが、そうならないよう判断したとの話があった」とした。総裁選に関しては「幹事長に一任されている。(自らの出馬については)白紙であり、幹事長の判断を待ちたい」と述べるにとどめた。

 山崎正昭参院議員(福井選挙区)は「国政に支障が出る事態は避けたいとの思いで決断されたのではないか」と推察した。山本拓衆院議員(比例北陸信越)や滝波宏文参院議員(福井選挙区)も「ご自身の体調を考えての決断だろう」「国政への影響ができるだけ少ないタイミングを選んだのでは」と理解を示した。

 党の今後については、高木毅議員(福井2区)は「次の総裁をスピード感を持って決めないといけない」と指摘。山本氏も「党の手続きに沿って総裁選を実施し、再スタートを切るべきだ」と述べた。

 県内への影響に関しては党整備新幹線等鉄道調査会長を務める稲田氏は「北陸新幹線の整備はコロナ禍において東京一極集中を是正する意味でも意義がある。(首相が交代しても)影響はない」。高木氏も「首相に誰がなろうと、必要性は理解していただいている。2年半後の敦賀開業と、新大阪までの切れ目ない延伸を成し遂げなければならない」と述べた。滝波氏も「歩みを止めないような政権をつくっていかなければいけない」と述べた。

⇒【D刊】福井県内、与野党の声

 一方、野党の斉木武志衆院議員(比例北陸信越)は衆院解散・総選挙の動きがあることを「新型コロナの抑え込みと景気対策が待ったなしの状況」とけん制。「司令塔の不在がこれ以上長引くのは国益を損なう。消費税減税など抜本的な経済対策を推進すべき局面にある」と強調した。

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