福井県内JR駅の運営体制

 JR西日本金沢支社は8月24日、人口減少や人手不足に対応するため、2030年度までに福井県内の北陸線の今庄駅や丸岡駅など5駅、小浜線の10駅、越美北線の1駅の計16駅を新たに無人化すると発表した。小浜駅や越前大野駅に設置している「みどりの窓口」も廃止し、遠隔対応の券売機に移行する方針。

 今後10年を見据えた北陸エリアの駅運営体制の見直しで、駅無人化やIT技術による新サービスの導入を進め、人員配置の効率化を図る。北陸エリアでは134駅のうち新たに37駅を無人化する方針で、既存の無人駅と合わせて114駅が無人となる見通し。

 無人化する北陸線の県内駅は今庄、南条、森田、春江、丸岡の5駅。各駅では既に交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」対応となっており、無人化後は基本的にイコカ利用となる。

 北陸線は23年春の北陸新幹線敦賀開業時にJR西から経営分離され、並行在来線会社の運営となるが、金沢支社は無人駅方針について「より効率的な体制で引き継ぐことができれば収支改善にもつながる」とした。無人化の具体的な時期については今後、関係先と協議する。

 小浜線は美浜、三方、大鳥羽、上中、東小浜、加斗、若狭本郷、若狭和田、若狭高浜、青郷の10駅を無人化する方針で、列車の乗務員が改札対応などを行う。越美北線は九頭竜湖駅が無人駅となり、乗務員対応に移行する予定。

 小浜線の小浜駅と越美北線の越前大野駅のみどりの窓口廃止は、代替として「みどりの券売機プラス」を設置する方針。利用客はコールセンターの従業員とテレビ通話を通して切符購入などを行う。

 新幹線敦賀開業後は、県内の新幹線駅にも券売機プラスを設置する予定。

 駅運営体制の見直し方針について、県交通まちづくり課は「JR側が25日以降に自治体に説明する予定と聞いている」とした上で「有人駅が無人駅となれば一定のハレーション(副作用)が予想される。利用客の利便性が著しく低下しないよう、市町などとしっかりコミュニケーションを取ってほしい」と語った。

 県内駅は既に北陸線9駅、小浜線11駅、越美北線19駅の計39駅が無人化している。

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