紅色に輝く越前がに=福井県沖合

 福井県の福井市は8月24日発表した本年度9月一般会計補正予算案で、新型コロナウイルス対策に30事業10億6357万円を計上した。地域経済対策として、越前がに漁期に市内の宿泊クーポン券を発行、5千円券を2千円で販売して観光誘客増を図る。東村新一市長は記者会見で「感染拡大を防止しつつ、経済活動をしっかり下支えする」と述べた。

 4億8633万円を割いた地域経済対策では、宿泊クーポン券を発行する「おいしい福井の冬・お泊まりキャンペーン」に7600万円を盛った。越前がに漁期が始まる11月6日から来年1月末まで市内宿泊施設で使える宿泊クーポンを、県内や北陸新幹線沿線のコンビニで計1万7千枚販売する。10月上旬の発売を予定し、石川、富山、長野などからの観光客を想定している。

 農林水産業の支援メニューもそろえた。結婚式などの自粛で需要が激減している花の消費拡大へ、結婚したカップルに花の引換券5千円分を贈る「花いっぱい応援事業」に780万円を計上。市内産の農林水産物や加工品を産地直送する通販サイトの構築に1900万円を盛った。

 新型コロナの影響などを理由に解雇された失業者を正規雇用した市内事業者に、1人当たり最大60万円の奨励金を交付する。市の休業要請に応じた市施設の指定管理者に計1億129万円の支援金を払う。

 このほか安全・安心な市民生活の確保に向け、乗客が激減した私鉄や路線バス業者を計1億7247万円で支援する。学校関係では、手洗い場などの増設に6370万円を計上。修学旅行が中止となった場合のキャンセル料を、児童生徒1人当たりの旅行代金の20%を上限に補塡(ほてん)する費用には4400万円を盛った。

 東村市長は記者会見で「感染拡大防止へ予算をあまり使わずブレーキをかけてきた部分を使っていきたい」と話した。

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