福井県の福井市は、今冬のインフルエンザ流行期に市休日急患センターでの新型コロナウイルス集団感染を防ぐため、センターを受診する発熱患者のインフル検査をドライブスルー方式で行う。駐車場で検体を採取し、結果が出るまで自家用車内で待機してもらう。インフルの陽性患者のみセンターで診察し、陰性患者は新型コロナ感染による発熱が疑われるため、県の総合相談センターにつなぐ。
8月24日発表した本年度一般会計9月補正予算案に、増員する医師や看護師、交通誘導員の人件費など1294万円を盛った。
市が土曜夜と日曜祝日の日中に開く休日急患センターは、昨冬のインフル最流行期の今年1月、12日間で816人が受診した。今冬はインフルと新型コロナが重なって患者はどちらが原因の発熱か分からず、診察を希望する全員をセンター内で対応すると、密による新型コロナの集団感染が懸念されることから、屋外でまずインフルの検査を行うことにした。
休日急患センター西隣の市健康管理センター北側駐車場にテントかプレハブ小屋を建て12月~来年2月、医師と看護師が、車内にいる発熱患者の検体を採取する。結果が出るまでの約30分は車内で待機してもらう。徒歩で来訪する発熱患者の対応は検討中。
市健康管理センターは「あらゆる対策を考え、新型コロナウイルスの感染防止に努めたい」としている。