自転車安全運転の啓発動画で「演技」する科学技術高校自転車競技部の部員たち=8月22日、福井県坂井市坂井町針原の運転免許試験場

 自転車の安全運転を啓発する動画作成に向けて福井県警は8月22日、科学技術高校自転車競技部と競輪選手の協力を得て、坂井市の運転免許試験場で撮影を行った。部員たちは運転中にスマートフォンを操作する「ながらスマホ」や2人乗りなど危険な運転を実演するとともに、交通マナーを守るよう呼び掛けた。

 新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに「3密」を避ける移動手段として自転車が注目されている中、主に中高校生に安全運転の意識を高めてもらおうと企画。自転車競技の強豪校として知られる科技高と、県警がスマートサイクル広報大使に委嘱している日本競輪選手会福井支部の選手に出演を依頼した。

 運転の撮影には科技高の部員13人が臨んだ。自転車利用の悪い例を紹介するため、「ながらスマホ」や複数台による並進、交差点での一時停止無視、歩行者の間を縫うような運転を実演。部員たちは日ごろ鍛えた脚力で疾走する場面もあり、“監督”を務めた県警交通企画課の職員が「スピードを抑えて」などと演技指導しながらスマホで撮影した。

 また、日本競輪選手会福井支部に所属する北川紋部、小松原正登、枠元一葵の3選手は「ながら運転はやめましょう」「ヘルメットを着用しましょう」などのコメントを収録した。
 撮影を終えた科技高自転車競技部の片岡遼真部長(3年)は「慣れない経験だったけれど、自分も自転車の乗り方を見直す機会になった。普段、まちなかで危ない乗り方をしている人を見かけるので、動画をきっかけに少しでも事故が減れば」と話していた。

 9月中に県警の公式ツイッターやユーチューブで配信するほか、中高校生らを対象にした自転車教室で活用する。

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