オープンからの4年で特殊詐欺被害を4回防いだファミリーマート福井舟橋新一丁目店のスタッフ=福井県福井市

 福井県福井市の「ファミリーマート福井舟橋新一丁目店」が、オープンからの4年で4回、店頭で特殊詐欺被害を未然に防いだ。店員の積極的な声掛けや啓発ポップの掲示など水際での被害防止に日々工夫を凝らしており、「今後もスタッフ一丸で被害防止に取り組んでいきたい」と意気込んでいる。

 同店は、春貴満さん(63)が証券会社退職後の2016年6月、息子(36)とともにオープンした。詐欺防止への強い思いは、春貴さんが証券会社時代にさまざまな手口を学んだことが礎になっているという。

 特に意識しているのはマルチ端末の操作や電子マネーカードを購入する客への積極的な声掛け。春貴さんは「まずは動きや表情を確認する。怪しいと思っても、いきなり『詐欺じゃないの?』と聞くと警戒するので『何に使うの?』と聞いてみる。聞き方が大事」と強調する。店員間でもこの意識を共有し、これまで防いだ被害はいずれも声掛けがきっかけだった。

 視覚でも啓発を徹底。店内のマルチ端末の周囲には、銀行員を装った詐欺やパソコンの修理をかたった詐欺など、県内で確認された最新の手口を紹介するポップを掲載して注意を呼び掛けている。事務所にも手口を紹介する新聞記事などを掲示し、店員の知識を深めることにも努めている。

 春貴さんは「詐欺の手口は日々変わる。しっかり情報収集して共有することが大事。コンビニが被害の舞台になってはならない」と力強く語った。

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