クマへの注意を呼び掛けるため福井県小浜市が設置した看板=同市下根来の鵜の瀬

 クマによる人身被害や民家侵入が発生している福井県小浜市は8月19日、同市役所で対策会議を開いた。本年度のクマ出没数は14日時点で48件と前年度同期比4倍と異常な状況で、秋以降にさらに増える恐れがあると説明。広報体制の構築、関係機関が情報共有していくことを確認した。

⇒クマを招く餌の排除を

 市各部署の担当者をはじめ、小浜署、県猟友会小浜支部、県嶺南振興局から約20人が出席した。

 昨年度のクマ出没数は同じ時期で比較すると12件、1年間では20件だった。市は人身事故などを受け、現在最も警戒度の高い「出没レベル4」とした。

 県猟友会小浜支部の大椿明夫支部長は「今まで経験したことのない状況。捕殺した個体は極めてやせ細っている」と説明。今年は木の実の不作が予想され、秋以降、餌不足でさらに出没数が増える可能性があるとした。県猟友会は、クマの知識を持つ猟師を集めた広域捕獲隊を編成中だと話した。

 同署刑事生活安全課の池田哲也課長は、住民に注意や避難を呼び掛ける迅速な広報と、目撃情報の共有を求めた。市は広報体制を整え、クマを引き寄せる生ごみや果実などを放置しないよう市民への周知を徹底するとした。