午前中からエアコンをつけて行われた授業。換気のため窓を開け、扇風機も併用している=8月17日、福井県福井市の清明小学校

 福井県内7市町の小中学校で8月17日、夏休み明けの授業が始まった。例年なら学校を閉じている真夏の再開で、マスク着用など新型コロナウイルスの感染防止を続けながらの熱中症対策が求められており、各校は神経をとがらせている。エアコンの稼働ルールを緩和したり、暑さを避け特別にスクールバスを運行させたりする自治体も出てきている。

 おおい町本郷小学校では6月末、熱中症対策のため校庭の一角にミストシャワーを設置。授業が再開された17日、昼休みには一輪車遊びを楽しむ児童たちが代わる代わるミストで涼を取っていた。同校では暑さ指数の計測器も活用し熱中症対策を講じており、校長は「あまりにも暑い日は外での活動を控えるなど子どもたちの健康、安全を第一に考える」と話す。

 鯖江市では猛暑対策として7月下旬から、自宅までの距離が1キロ以上の小学1~3年生を対象に下校時にスクールバスを運行している。福井市内の小中学校では本年度、扇風機や冷風扇、大型の工業扇、スポットエアコンなどを校長判断で購入し、設置している。

 福井新聞が17市町の教育委員会を対象に、7月に実施した小中学校のエアコン稼働に関するアンケートでは全9市と越前、南越前、若狭町が「稼働のルールを設けている」と回答。「気温30度以上」(福井市)や「室内温度28度以上」(坂井市)など、気温や室温が高くなる場合に稼働させることにしている。設定温度は28度が大半を占めた。

 また12市町が、電気料金の引き上げにつながる一定の数値を上回らないよう最大需要電力(デマンド値)による管理を実施。例年はアラームが鳴ると、一時的に稼働を停止していた自治体もあるが、今年はマスク着用などにより熱中症リスクが高まっていることから、稼働ルールやデマンド管理を緩和している。

 福井市は「気温30度以上で原則7月1日~9月10日の期間」などと定めているが、校長らが子どもの健康を損なう恐れがあると判断した場合には、期間以外などでも使用できることにした。勝山市は設定温度を従来の28度から26度まで下げてよいことに変更。デマンド管理についても、敦賀市や坂井市、鯖江市が従来のルールにとらわれない稼働をするとしている。

 気象庁の18~28日の気温予報によると、28日までの福井市の最高気温は連日32度以上を見込む。特に20日は35度以上の猛暑日の予報となっている。

 学校再開に合わせ、大型扇風機を玄関に設置するなどの猛暑対策を取った福井市清明小学校の校長は「児童もストレスを感じる部分があるだろうが、命には代えられない。新型コロナ対策を継続しつつ、熱中症にならないよう臨機応変に対応したい」と話した。

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