2023年春の北陸新幹線敦賀開業時にJR西日本から経営分離される並行在来線(現在の北陸線)を運営する準備会社の設立から8月13日で1年。試算で赤字が見込まれる中、利用者増に向けた検討状況や他の鉄路との連携など課題と展望を探る。

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 「ご乗車ありがとうございました」。初々しい声がJR武生駅構内(福井県越前市)に響く。改札に立つ女性(18)は今春、福井県などでつくる第三セクター「並行在来線準備会社」に入社した1期生の1人。改札での案内や窓口での発券などの研修に汗を流す日々が続く。

 3月に県内高校を卒業。元々、地域に密着した鉄道事業に興味があり、就職活動と準備会社設立のタイミングが重なった。「運命を感じた」。切符の種類や乗り換え案内など覚えることが多く大変だが「いつかは敦賀駅で勤務し、古里に恩返しを」と目を輝かせる。

 別の高校出身の男性(18)は技術職で採用された。小学生の頃にテレビでレールの交換作業を見て、鉄道を裏方で支える職業に憧れを抱いたという。線路を検査する保線業務の研修を受けている。 ⇒この続きは「福井新聞D刊」でご覧ください。

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