検査中にモニター画面(奥)の映像が見られるMRI=福井市の福井県済生会病院

 優雅に泳ぐ魚たちが見えるのは水族館? いえ、ここは福井県済生会病院(福井市)の検査室。閉所が苦手な人にもリラックスして検査を受けてもらおうと、新たに導入されたMRI(磁気共鳴画像装置)だ。

 MRIは磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査で、筒状の装置の中で体を固定して行う。閉所に一定時間とどまるため、約1割の人が圧迫感や不安感を覚えると言われる。

 同病院が県内で初導入したMRIは、壁に設置したモニター画面でイルカなどが海中を泳ぐ映像をはじめ、パンダ、山や川の風景などを映し出す。被検者の頭部近くに鏡付きの器具を固定し、検査中に反射した映像を見る仕組み。ミラー越しの映像によって視界が開けて開放感が得られる。室内は強い磁場が発生しているため、従来は映像機器を備えられなかったという。

 従来のMRIより撮影画像は鮮明になり、検査時間も3割ほど短縮。機器周辺の照明も8色に変化する。同病院の担当者は「リラックスした状態でスムーズに検査を受けてもらいたい」と話している。

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