クマが立てこもっている民家に捕獲用のおりを運ぶ小浜署員ら=8月12日午後5時ごろ、福井県小浜市内

 8月12日午前10時ごろ、福井県小浜市の民家にクマが押し入り立てこもっていると、市に通報があった。この家に1人で住む女性(68)は11日夕、家の中で2頭を確認したが、一晩、家で過ごしていた。現在は避難しておりけがはないという。12日午後7時現在、クマは女性宅に立てこもっており、市職員、小浜署員が監視を続けている。

 現場は山あいの集落。女性宅は平屋で、数日前から周囲にクマが現れ、2、3日前には台所で寝ていたという。この時は扉を閉める音に驚いて逃げていった。

 ところが11日夕になって、別の2頭が台所を荒らしていた。女性は、近所の住民にクマが侵入したことを伝えた、そのまま自宅で一晩過ごした。

 12日朝になっても1頭が居座り、もう1頭も家の近くで寝ていたため女性は近所に避難した。通報で駆け付けた市職員、小浜署員、県猟友会小浜支部のメンバーが女性宅の周囲で警戒に当たった。女性宅の中にトウガラシスプレーをまいたところ、いったんは裏口から顔を出したが、再び戻ってしまった。

 このため、午後5時ごろに裏口付近におりを設置、2カ所にカメラも取り付けた。猟友会小浜支部によると、クマは親子の可能性があり、3頭で行動しているとみられる。

 集落では今年に入り、クマの出没が相次いでいる。女性は「クマを見るのは生まれて初めてで、ましてや家に入ってきて怖かった。前夜は3時間しか寝られなかった」と不安そうに自宅を眺めていた。

 市は防災無線で注意を呼び掛けている。

関連記事