ジャマイカ人の母とギリシャ系の父をもつロンドン出身のシンガー・ソングライター&ギタリストの5年ぶり3枚目のアルバムです。89年ロンドン生まれ、父からギターを学び母が聴いていたソウルやジャズに影響を受けギターの弾き語りを始めました。

 そのシンプルなサウンドとスモーキーな歌声が注目され11年デビュ一、BBCの音楽番組「ジュールズ倶楽部」でのパフォーマンスが話題となりボン・イヴェールのツアーサポートを、さらにプリンス14年のアルバム『アート・オフィシャル・エイジ』に客演し世界から注目されました。

 前作も好評でしたが、完璧にプロデュースされたサウンドに本人が違和感を持ちしばらく方向性を探っていたところ19年、バンドと行ったスタジオ・ライヴのサウンドに彼女の原点であるシンプルなサウンドとの共通性を見出し、自らのプロデュース、バンドとのスタジオ・ライヴという形で本作を仕上げたのです。ときに囁くように、時にパワフルに感情を表現する彼女のヴォーカルが光る素晴らしい作品です。

(ワーナー・ミュージック・輸入盤/配信)=北澤孝

関連記事