保護者とゲームを楽しむ小学生たち=8月5日、福井市大和田2丁目のゲームセンター「レッツワクワク」

 福井市の公立小中学校は今夏、ゲームセンターや商業施設などにあるゲームコーナーについて、保護者らが同伴しているなら入場できるよう校外での生活指導基準を変えた。これまでは入場禁止としていたが、実態に合わせた形。県内では、市町や学校ごとに入場に関するルールが異なっている。

 福井市のエルパにあり、約140台のゲーム機器が並ぶゲームセンター「レッツワクワク」。夏休みに入って間もない5日、店内には早速、親子連れでゲームを楽しむ姿が見られた。小学生の娘やおいっ子と訪れていた保護者は、そもそも禁止だったことを知らなかったとした上で「新型コロナウイルスの影響で旅行も行けないから、出掛け先の選択肢の一つになる。でもお金を使いすぎそうで心配」と苦笑いした。

 福井市の小中学生の条件付きの“解禁”は、市教委や各校の生徒指導担当者らが連携して相談を行い、小中の校長会で諮って申し合わせたという。各家庭には夏休み前に配布したプリントで伝えられた。

 生徒指導部を担当する2人の校長は見直しの理由について、児童生徒が保護者や親戚と一緒に訪れたり、子ども会などで利用したりしているケースも見受けられ、「実態に合わせた」と説明する。今後の補導の方針などが変わるわけではなく、「誰と来たかなど、今まで通り子どもへの声掛けは行っていく」とした。

 ゲームセンターなどへの入場規制の内容は各校に委ねられているが、市町の青少年愛護センターが定める校外生活指導基準や市町ごとの申し合わせにより統一しているところもある。いずれも子どもだけの入場は禁止。今回変更となった福井市のほか、敦賀市、大野市、高浜町などは小中とも保護者同伴での入場を認めている。

 一方、あわら市では保護者から離れた時の危険度などを理由に、小学生に関しては保護者同伴でもセンターへの入場を禁止としている。鯖江市や越前町などは、保護者同伴なら小中学生ともゲームコーナーには入場できるが、センターは入場禁止。坂井市や越前市、南越前町、池田町は旧町の地域ごとや学校ごとで対応が分かれている。

 エルパ内など県内外7カ所のアミューズメント施設を経営する北陸レジャー(本社福井市)の米田真冬(まさと)営業支援課長は「昔とは違って、ゲームセンターのイメージはどんどん明るくなっていると思う」と説明。「新型コロナウイルスの感染症対策はもちろん、今まで通り、子どもたちへの声掛けをしっかりしていきたい」と話した。

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