三方湖に仕掛けたわなからアカミミガメを取り出す子ども=8月8日、福井県若狭町鳥浜

 福井県の美浜、若狭町にまたがる三方五湖の生態系や漁業へ影響を及ぼす外来種アカミミガメの一斉捕獲が8月8日行われた。捕獲状況から分布や個体数を調べて駆除計画を策定、計画的に個体数を管理していく。

 アカミミガメは、幼体の時に「ミドリガメ」として縁日などで売られている。三方五湖では1970年ごろに生息が確認され、近年、急速に増えているとみられる。エビやフナなどの在来種を食べるほか、漁の網を破る被害も確認されている。

 三方五湖は2018年に県内で初めて環境省の「防除推進地域」に指定され、県や美浜、若狭町でつくる「三方五湖自然再生協議会」が19~23年の5年間の防除計画を策定している。

 一斉捕獲は、協議会が昨年に続き開いた。協議会メンバーや漁業関係者に加え、公募で集まった親子連れらも加わり約50人態勢となった。三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖の計40カ所に仕掛けた網わなを引き上げた。三方湖では、子どもらが水中のわなに結ばれたロープを懸命に引いていた。網から現れたアカミミガメを見て「大きい」などと声を上げていた。

 この日は24匹を捕獲し三方湖が半数を超えていた。中には甲羅24センチ、重さ2キロの大物も含まれていた。在来種のニホンイシガメは1匹だけだった。

 協議会の外来生物等対策部会長を務める県立大学海洋生物資源学部の富永修教授は「アカミミガメがニホンイシガメの脅威になっている可能性がある。今後も調査を継続して捕獲に役立てていきたい」と話していた。

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