舞城王太郎さんが脚本などを手掛けた人気テレビアニメとコラボした久保田酒造の日本酒「保津」。キャラクターの富久田保津を描いた碇谷さん直筆の色紙が久保田酒造に贈られた

 福井県坂井市丸岡町山久保の久保田酒造は、福井県出身の作家が脚本した人気テレビアニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」とコラボした日本酒を商品化した。久保田酒造の商標である日本酒「富久駒(ふくこま)」に由来したキャラクター「富久田保津(ふくだたもつ)」をデザインした限定ラベルを使用し、作品のファンから注文が相次いでいる。

 作品は今年1~3月、BS11などで放送された。現場に残された殺意を感知する装置を用いて、殺人犯の深層心理である架空世界「イド」を構築。主人公がイドに潜り込み、事件を推理し真相に迫っていくSFミステリーだ。

 全体構成と脚本は福井県出身のミステリー作家舞城王太郎さんが担当。キャラクターの多くは県内の日本酒が名前の由来になっていて、早瀬浦宅彦、松岡黒龍、大野源平、勝山伝心、白岳仙之介などの名で登場する。

 久保田酒造によると、インターネット交流サイト(SNS)では、ファンの間で、由来となった県内の日本酒が話題となり、「富久駒」の注文も30本ほど入った。出版社のKADOKAWAに「富久駒」を贈ったところ、アニメ制作会社からコラボ商品開発の声が掛かったという。

 商品名は「保津」。オリジナルの純米吟醸で、夏でもすっきりとした飲み口になるようアルコール度数は久保田酒造で最も低い14度にした。甘口と辛口を用意し、それぞれのラベルは総作画監督の碇谷敦さんが2パターンの「富久田保津」をデザイン。碇谷さんのサインも入っている。

 7月20日にインターネット販売を始めたところ、計200本が3時間ほどで完売。1週間後に行った予約販売でも用意した300本はほとんど売り切れたという。今後は県内の店頭販売も検討していく。

 久保田酒造は「日本酒にそこまで興味がない人や久保田酒造を知らない人に関心を持ってもらい、お酒が好きになるきっかけになれば」としている。

 甘口、辛口ともに1本720ミリリットル入りで税込み2200円(送料1100円が別途必要)。

関連記事