大型トラックに荷を積む運転手ら。長時間労働是正など、業界では働き方改革が急務となっている=福井県福井市寺前町のアイシー物流

 新型コロナウイルスの影響で離職を余儀なくされた人が建設や運輸、老人福祉・介護、障害者福祉の4業種に就職した場合、本人に30万円を支給する制度を福井県が設けた。支給は150人分を想定している。県によると、人手不足の深刻な業界への就職を後押しするため、求職者本人に奨励金を支給する制度は全国でも珍しいという。

 福井労働局によると、7月24日時点で新型コロナの影響によって県内で解雇や雇い止め(見込み分含む)にあった働き手は385人で、6月26日時点から131人増加した。

 6月補正予算に盛り込まれた「人手不足業就職チャレンジ応援事業」は、新型コロナによる雇い止めなどで新たな就業先を探している人が対象。4月時点で建設など4業種の有効求人数は500人以上、有効求人倍率は3倍以上と人手不足が顕著で、これらの事業所に正社員として就職した場合、本人に奨励金30万円を支給する。7月13日以降に雇用され、新たな職場で3カ月以上勤務した49歳以下の人が対象。

 県の担当者は「奨励金を活用して資格を取得するなどスキルアップを図り、人手不足業界の戦力として定着してもらえれば」としている。また人材を求める企業と求職者のマッチングを図る「ミニ企業説明会」を8月から月1回開催する。

 問い合わせは県労働政策課=電話0776(20)0390。

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